増補改訂版 韓国キリスト教史概論 ─その出会いと葛藤─
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徐正敏 |
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本体1500円+税 |
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2025年2月 |
本書において、韓国キリスト教の現代史または戦後史は、「韓国キリスト教の分裂と成長」「韓国キリスト教の参与と成熟」という小タイトルで整理した二つの章で構成されている。概論書としての制約からかなり短縮した叙述だが、韓国キリスト教の現代史の展開やテーマの提示について的確に記述していると思う。 (中略) 増補改訂版の本書では、初版の叙述で相対的にバランスを取ろうと試みた戦後史の部分をさらに補強し、現代史に関するより一層専門的な歴史入門へと進めることを意図した。そのために、韓国の現代キリスト教史において最も重要な出来事すなわち戦後史を取り上げ、概論書としての制約のため実行できなかった「事例研究」の例を挙げてみたい。もちろん、これも概説書としての制約により、本書で詳細な研究を行うことは困難であろう。そこで、私が既に発表した関連トピックに関する研究論文を要約し、論文の概要を補遺の形で追加した。 (「増補改訂版 韓国キリスト教史概論への序文」より)