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日韓キリスト教関係史論選

著者 徐正敏
価格 本体2400円+税
発行 2013年4月1日

(まえがきより)

 両国の歴史的現実的課題の解決という点において、キリスト教の重要性はどんなに強調してもしすぎることはない。特に戦後における日韓の歴史において、両国のキリスト者が果たしてきた友好と善隣への努力は、日韓関係のさまざまな異なる分野において模範となるだろう。そして、両国の少数のキリスト者グループ、実際に両国を往来することによって生涯と生命をささげた先輩方の功績を想起せざるを得ない。彼らの先駆的努力と犠牲は、今日も小さな「一粒の麦」となり、両国の歴史のはざまにおいて希望の兆しを見せている。

 

 

(目次)
第一章 日韓キリスト教関係史の理解ー講演記録ー
第二章 「日韓併合」に対する日本プロテスタント教界の見解
第三章 「日本的基督教」の韓国への移動と展開ー内村鑑三の無教会主義運動を中心にー
第四章 「聖書朝鮮事件」に対する新しい理解
第五章 同志社と韓国神学ー尹聖範と徐南同を中心に
第六章 韓国キリスト教の現状について歴史的観点から検討
第七章 現代における韓国の神学的動向 上ー講演記録
第八章 現代における韓国の神学的動向 下ーインタビュー
第九章 特別対談 大西晴樹先生との対談

 

著者紹介

徐正敏(ソ・ジョンミン)

1956 年、韓国大邱生まれ。延世大学神学科、同教育大学院、 同大学院博士課程修了。同志社大学神学博士(Th.D.)学位取得。 延世大学教授、明治学院大学招聘教授、韓国基督教歴史学会会長を歴任。 現在、明治学院大学客員教授。

〈日本語による主要著書〉 『民族を愛した韓国キリスト者たち』(日本キリスト教団出版局、1991 年) 『韓国キリスト教の受難と抵抗』(共著、新教出版社、1995 年) 『三・一独立運動と堤岩里教会事件』(共著、神戸学生青年センター、1998 年) 『日韓キリスト教関係史研究』(日本キリスト教団出版局、2009 年) 『時代のように訪れる朝を待つ』(共著、新教出版社、2011 年) 『韓国キリスト教史概論 その出会いと葛藤』(かんよう出版、2012 年)